芝寿しインターン:芝寿しの仲間達「仕入れ編」
- 2016.09.20
- 未分類
働きやすい環境作りを目指して
株式会社芝寿し 製造部 仕入課係長
大野一恵(おおのいちえ)さん
芝寿しに入社して14年。
何事にも積極的で前向きに取り組む姿勢で
女性初の係長に就任するほどの力量の持ち主
そんな大野さんの仕事への思いと考えを聞いた。
仕入担当14年間の挑戦
創業59年を迎える芝寿しは、2015年5月、白山IC近くに本社機能を備える新工場が設立された。
工場内は24時間体制で稼働、弁当出荷前の深夜から早朝の間、人の出入りは後を絶たない。
パートナーさん総勢350名以上がお米の炊飯から魚の下処理、
寿司の成形から弁当の盛りつけまで、全ての工程を担当、任された仕事をこなす。
入社14年目のいわゆる「中堅社員」である大野一恵さんは、
工場内で必要とするものの仕入れ管理を行う
弁当製造に必要不可欠である容器や、加工前の食品の仕入れ業務を全て担当。
その作業姿は工場内業務の中でも、多くの人の目に入ることはない。
しかし今、彼女の取り組みが密かに注目を集めている。
「どれだけ、材料費のコスト削減ができるか。
どれだけ、現場のためになるか。」
その前向きな姿勢で挑戦した取り組み
食材や包材の価格、使用交渉を提案、
昨年は、包装用紙の値下げを仕入先に交渉、マイナス1円の取引にこぎ着け、
昨年は約200万円の経費削減をすると同時に、現場の効率化にも貢献した。
「チャレンジ発表会」優勝を獲得
芝寿しでは、月に1度「チャレンジ発表会」を行っている。
若手からベテラン社員まで50人が一同に会すこの発表会。
部門関係なく集められたAからEの5グループ各10名程度に分かれている。
それぞれが取り組んできたことをグループ内で発表し合い、
その中でも特に優秀であると選出された代表者5名が
全社発表会にて進捗報告を行う。
チャレンジ度、アイデア度、プレゼン力(時間・分かりやすさ)の計4項目から評価される。
全社員の投票により順位を決定し、さらにその中から年間MVPを選出する。
大野一恵さんは昨年度 年間2位を受賞、
今年7月の発表では月間優勝に輝いた。
彼女の取り組みが社員に認められているのだ
コストコントロールは「仕入れの使命」
入社後、昨年までは包材担当として
「資材のコストを削減できるのでは」と、
取引先と価格を交渉、仕様変更、統一による種類の削減に徹した。
特に、材料費は製造にかかる経費の中で半分を占めていることから、
コストコントロールは「仕入れの使命」と考えるようになった。
今年から食材も兼任するようになり、6月には、砂糖の価格交渉で年間数十万、
8月には秋商品の包材と食材の価格交渉、仕様変更で数十万円値下げした。
しかし、こうした取り組みも成功ばかりではない。
提案しても受け入れられないことや、
取引しても却下されることもある。
それでも常に目標は高めに設定し、挑戦し続ける。
なにかできることはないか。という
彼女の前向きな考え方が結果として表れているのである。
諦めない姿勢
早朝から夕方まで、一日の仕事時間は長い。
午前中は在庫チェックや発注、午後は商談やデスクワーク、
その間に改善項目を見つけ出し、改善策を模索する。
尽きることのない、改善策の数々。
人から見れば、苦労している。大変だ。そんな印象が強い。
それでも、大野さんは
「失敗から学ぶこともある。
やってみないと、わからないし、
最初から諦めたくはない。」
と、取り組むことがあること自体にやりがいを感じている。
「結果として、従業員が働きやすい環境を作れる」
決して「華型」ではない、仕入れ業務。
どんなに優れた結果を出しても、お客様から直接評価されることはない。
それでも大野さんは、
「コスト削減は会社の経営業績に繋がる。
従業員が働きやすい環境を作ることは、
お客様に喜んでもらえる商品作りに繋がる。」
という。だからこそ、失敗しても諦めない。
常に提案を続ける大野さんの「挑戦」は、今も、これからも、続いていく。
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芝寿し学生インターン
慶應大学法学部政治学科3年
宇井志津佳
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