ビニール袋有料化開始しました!
- 2020.06.20
- 広報
6月に突入し、暑い日が続くかと思えば梅雨入りしましたね。
北陸は元々雨や曇りの天候が多く、慣れているとはいえども・・・このジメジメ感にはいつまで経っても慣れません(^^;)
また、コロナウイルスの影響も少しずつ緩和されてきており、東京では制限が全面的解除されましたが、第2波が来るのではないかと噂されています。対策には気が抜けませんね。
さて、7月には全国的に「プラスチック製買い物の有料化」がスタートいたしますが・・・
芝寿しでは、6月1日より袋の有料化をスタートいたしました。
ドラッグストアや大手スーパーなどでは『CO2削減・環境保全の目的』とし、4月から袋の無料配布を終了し、袋を有料化、そしてマイバッグ運動推進を行っていますね。
そこで今回は、「プラスチック製品がもたらす環境の変化」と「袋に使われる資源」の2つについてお話させていただきます(*^^*)
プラスチック製品がもたらす“環境の変化”
「プラスチック製品」のメリットとは、
・成形しやすい
・軽くて丈夫
・製品の軽量化や食品ロスの削減などあらゆる分野で貢献している・・・・・・
と、私たちの日常には欠かせないモノだったりしますよね。
一方、デメリットとしては、
・廃棄物や海洋プラスチックごみ問題
・地球温暖化などに繋がる問題
・プラスチック製品は生物分解しない
・海に生息するカメやカモメといった動物が誤飲する恐れがあること
・プラスチックゴミを輸出していた中国やマレーシアがプラスチックごみの輸入の禁止
などがあげられます。
そして『大量生産しやすいモノ』については、廃棄される量も必然的に増えてしまいます。
環境省が例年発表をしている産業廃棄物の排出量を種類別に見てみると、平成29年度(2017年)の廃プラスチック類の年間排出量は、約680万tという結果となっています。
参考情報:環境省「産業廃棄物の排出及び処理状況等」
・・・うーん。大きな数字ではあるけれども、いまいちピンとこないですよね。
例えば、これを日本の人口1人あたりで計算してみると・・・
※平成29年度(2017年)の人口は、約1億2千万人となります。
680万t÷1億2千万人÷365日=約155g
この量はおおよそ、お茶碗1杯分(150g)に相当します。
単純にこのご飯の廃棄量を、年間に換算すると約54kgとなります。
・・・が、プラスチック製品はモノによっては、使い回しができるので「こんな大量に廃棄していないよ!」となりますよね(^^;)
ですが、例えばこの半分の量が「使い捨てのもの」だったらどうでしょうか?
約27kg分のプラゴミを排出していることが考えられますよね。
と、ここまでは私の単純な計算となっておりますが・・・
実際に、国連環境計画(U N E P)の2018年6月に発表した報告書によると、
生産されるプラスチック製品は、世界全体で約9億トンとなり、そのうちリサイクルされる割合はたったの9%・・・・!!!!
残りは地中に埋められてしまうか、捨てるかのどちらかとなります。
デメリット項目としてあげたように、プラスチックは生物分解がされず、砕けたモノ(マイクロプラスチック)へと変わります。
これは単純に海の生き物だけが被害を受けるのではなく、私たちヒトも、魚が口にしてしまったマイクロプラスチックを体内に入れてしまう恐れもあります・・・。
そしてプラスチックは燃やすことによって、ダイオキシンなどの有毒ガスを出してしまうこともありますが、日本のゴミ焼却炉では排煙の浄化能力が向上しており、健康上は被害ないと言われています。
なお、日本はプラスチック包装の1人あたりの生産量が、アメリカに次いで2番目となっています。
買い物袋のだけではなく、プラスチック製の過剰包装も見直しが必要、となりますね。
また、現在の日本はプラごみの輸出制限を行っており、2019年の5月には「バーゼル条約」の改正を行ったことにより「汚れたプラスチックごみ」の輸出制限が強化されました。
※バーゼル条約とは・・・特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律です。
これまでは海外へ輸出し、処理をしてもらっていたことが、国内処理へと変わっていきます。
世界一の廃プラ輸入国であった中国では、すでに輸入を禁止としており、中国へ輸出を行っていた国では処理ができずに行き場を失った廃プラがどんどん溜まってしまっている状態だそうです。
「私たち1人1人が排出量を減らすかがいかに大事か!」と考え込む日もそう遠くはないかもしれませんね。
海外では、ビニール袋の有料化を実施している国や、ビニール袋自体やコップ、ストローまでも禁止している国もあり、違反すると罰金や懲役まで課せられる国までも存在します。
確かにメリットとしてはとても使い心地がよく、色々な面で多種多様に使用することできます。
しかし、デメリットとして環境汚染や地球温暖化などの一つの国だけでは抱えきれないもののひとつです。
袋に使われる“資源”
このような状況を踏まえて、袋を削減し、容器包装リサイクル法の改正と共にビニール袋有料化が7月1日から全国的に始まります。
芝寿しで使用されている袋の出荷枚数は、約326万枚となっています。
5種類ある袋の平均の重さをだいたい5gで換算してみると・・・
約16t分の出荷量となります。
大きくて、重たいイメージの動物で例えてみると、
カバが約2tほどなので8頭が動物園にいると想像してみてください。
あのずっしりとした巨体が8頭も・・・!かなりインパクトが大きいですよね・・・!
さて芝寿しでは、6月1日からビニールの袋有料化が始まっていますが、近々、袋のデザインをリニューアルいたします。
というのも・・・
現在芝寿しのビニール袋にはナイロンが使われていますが、リニューアルされる袋には、生分解が可能な「バイオマス」を使った素材へ変更いたします。
※こちらは現在使用しているものです。在庫が無くなり次第、順次切り替えとなります。
そもそも「バイオマス」とはなんぞや?と思われる方もいらっしゃいますよね・・・?
バイオマスとは・・・?
動物性や生物の排泄物、農産物の事を指します。
また、バイオマスの袋を作るにあたっての素材は、じゃがいもやとうもろこし、大豆などが使用され、再生可能な植物の元で作られます。
バイオマスの袋を使うことでのメリットとしては、自然分解がされるのでゴミ問題の緩和がされ、石油などの化学資源の使用を削減することによって、二酸化炭素の排出削減など地球温暖化防止に繋がります。
ただし、バイオマスを25%使用した袋は、現段階では「有料化の対象外」となっており、大手コンビニで配布されている袋は当初、無料配布を続けるとされていました。
しかし、プラスチックの使用量を削減することを目的とし、7月より有料化となります。
また、国の法律改正で有料化が対象になるのは、持ち手のついたプラスチック製の買い物袋のみとなっています。
※現段階では、紙袋や布袋、持ち手のない袋は有料化の対象外となります。
芝寿しでは、ビニール袋以外にご提供している「オードブル用袋」「ごみ袋」のほか「紙袋」も有料とさせていただきます。
普段は何気なく使っている袋類の過剰な使用を抑制させていただくキッカケと、環境に配慮した取り組みに、ご理解・ご協力いただきますようお願いいたします。
袋料金のご案内
下記の金額にて、各種袋のご提供をさせていただきますのでご了承くださいませ。
「ビニール袋」 一律 5円(税込5円)
「 紙 袋 」 一律 30円(税込33円)
「オードブル用袋」一律 20円(税込22円)
「 ごみ袋 」 一律 5円(税込5円)
*芝寿しが案内をさせている袋の有料化については、下記よりご確認くださいませ。
芝寿しオフィシャルサイト:【重要】ビニール袋等の有料化のお知らせ
*経済産業省がより分かりやすく説明されているサイト( レジ袋削減にご協力ください! )もぜひご覧になってみてくださいね。
〜編集後記〜
海へ足を運んでみると昔はごみが全然なかった綺麗な砂浜も、今やプラスチックごみの山になっており、寄りつきがたい砂浜へと変貌を遂げていました。石川県内の海はきれいな所も多いので、とっても悲しかったです。
ただ、袋が有料化になったところで・・・使い慣れているものであり、すぐには対応などできないと思います。特にマイバッグなどを忘れてしまった時にはやはりビニール袋は必要ですよね。これを機に袋は「必要な分を、必要なときにもらう」といった意識へ変えていけたら・・・と感じました。
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