芝寿しインターン:人気の定番商品紹介~大名巻編~
- 2016.09.28
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太巻きを超えた太巻き、大名巻きに迫る。
こんにちは!芝寿しインターン生の木村です!
太巻きといえば、
「子供からお年寄りまで食べれるお寿司の王道」
と言えるのではないでしょうか!?
今回はその太巻きを、
サイズでも味でも超越した存在である、
芝寿しの「大名巻」
外観と味に分けて感想や意見を述べていきたいと思います。
①外観
一般的な太巻きであれば、
かんぴょう・玉子焼き・高野豆腐・椎茸・きゅうり・・・あたりで具は終わりだと思うのですが、
これに焼き穴子と海老酢漬けも入った全7種類!
一般的なものより太く豪華な印象です。
具がぎゅっと詰まっている感じが凄く好きでした。
個人的にはカット数が多い?と感じましたが、
僕のように「一本を一人で食べる」というよりも
「家族で分けて食べる」といったような食べ方の方が多いからでしょう。
この切り数はちゃんとそういった場面を想定されているいます。
つまり年代に縛られず、
家族みんなが一つの食卓で食べている姿がイメージできているということです。
「語らいのそばにいつも芝寿し」をモットーに、
人々のだんらんの場を大切にしている
芝寿しの社風が、こんなところにもうかがえた瞬間でした!!
いつもの木村流パッケージ考察
パッケージの話をすると、「大名」巻というだけあって、
江戸時代を彷彿とさせるようなパッケージでした。
歴史を感じさせるという点において、
パッケージの表に分かり易く「50年以上親しみ続けられてきた味」
みたいなキャッチコピーを書いたら良いのでは。と思いました。
買い手からしてみると、
「それほど長く続いているなら美味しいに違いない!」
という判断基準の人も多いのではないかなと思います。
僕は単純な男なので、
割とそういう思考で手に取ったりします。
みなさんはいかがでしょうか?(^^♪
もう1点
歴史をおすのもよいと思いますが、
「おふくろの味」と懐かしく、心がほっこりするようなパッケージも
良いのでは?と思います。
太巻きは、コンビニから高級寿司店まで
色んな所で作られています。
そのため、日本の伝統的な食べ物であることに加え、
馴染みの深い食べ物なのではないかと思います。
僕の場合は母親がよく作ってくれていました。
太巻きをみると、
母が作ってくれたこと、甘い椎茸が好きだったなと思い出します。
懐かしくて、あったかい食べ物です。
そこで、心温まるパッケージと、さらには
具材一つ一つが手作りであることを考慮するとなおさらよいのではないでしょうか。
②味
良く煮付けられたかんぴょうと
椎茸は昔ながらの甘さでした。
高野豆腐も味が染みていました。
エビは酢が効いていて、さっぱりとしていました。
さっぱり感はきゅうりにも支えられていたと思います。
全体の味として甘さが印象に残りましたが、
エビのさっぱり感と穴子の風味を感じて、
しつこい印象はなく食べ終わりました。
これらの具と酢飯との相性もばっちりでした。
また、この太巻きを一本全部食べても飽きがこなかったのはとても驚きでした。
大抵は食べている途中で、
他の人が食べている「いなり寿司」などと交換したくなるものです。
しかし、そう思わせないくらい僕をとりこにする何かが、この太巻きにはありました。
太巻きの歴史
最後に「太巻きは歴史深い」という話をしていたら、
太巻きの歴史について気になったので少し調べてみました。
巻き寿司の誕生…
「巻鮓(まきずし)」の文字が初めて出てくるのは、
1750年に刊行された『料理山海郷』という料理本のようです。
その後、1776年 『新撰献立部類集』という料理本には、
「すだれに浅草海苔、フグの皮、または網を敷いて
上に飯を置き、魚を並べて、すだれごと巻く」
「紙に敷いた場合には紙を取り、小口から切る」
とあり、今と変わらない作り方がされています。
つまり、今僕たちが食べている巻きずしのスタイルは
ここから始まっているのです。
さらに、1802年の料理本『名飯部類』で、
いろいろな種類の巻寿司が紹介されています。
そのことから、巻寿司は江戸中期の1750~1776年の間に生まれ、
1783年頃に一般化したのではと考えられています。
また、太巻きに欠かせない板海苔。
板海苔は1700年代前半に、浅草紙の紙漉き製法をヒントに作られ、生まれた。
と考えられており、巻寿司を海苔で巻くようになったのは江戸が発祥と考えられています。
板海苔の作り方も昔から変わらないのですね。
江戸時代の風物が紹介されている1837年の『守貞漫稿』には
「海苔巻」としてかんぴょうの細巻が紹介されています。
ちなみに、関西で刊行された『新撰献立部類集』『名飯部類』
その中に複数の具材を巻く太巻きが紹介されています。
そのことから、関西では豪華な太巻が昔から好まれていたようです。
一方、発祥の地である江戸では、
具材をたくさん巻くのは粋ではない。とすっきりした細巻が好まれていたようです。
(参考:MAKIZUSHI倶楽部 http://makizushi-club.com/story/)
なんとも奥深い歴史ですね。
関西と江戸で好まれた巻きずしが違うことから、
現在の細巻き、太巻きが出来たのですね。
調べていたらまた大名巻が食べたくなってしまいました(笑)。
こういった歴史的な背景を知ってから食べると、さらに味に深みが増しますよね。
こういうことを知りながら食べることができる工夫というのも、
考えれば面白いかもしれないなと思いました。
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九州大学 農学部 3年 木村太喜
今回、芝寿しインターン生が紹介してくれた商品がこちら!
■大名巻 712円(税込)
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